操られる人
天川裕司
操られる人
タイトル:操られる人
私は景色の良い山へ来ていた。
今日はウォーキングも兼ねて、
ちょっと気分転換に郊外へと車を走らせ、
前から来たかったこの場所へ来た。
ここにはちゃんとウォーキングコースもあり、
ちょっと離れたところに
ペンションなんかも建っている。
ちょっと古ぼけた廃屋もあったが。
「さーって、ちょっと歩こうかな♪」
車を降りて、ウォーキングし始めた私。
するとすぐに向こうから女性が走ってきて、
女性「あ!お願いします助けてください!」
「え??ど、どうしたんですか?」
いきなりだったのでびっくりした。
なんでも親しい人が向こうで倒れたようで、
自分1人じゃどうしようもないからと
誰かここを通り掛かるのを待ってたと言う。
女性「ごめんなさい!携帯電話も持ってるんですけど壊れちゃってて…!」
正直ちょっと違和感を感じたが
あまりバタバタしてたので
流れに身を任せる形となり、
私はその女性について行った。
「た、倒れたって救急車呼ばないと!」
女性「ええ、とにかくこっちです!」
女性はとにかく私の手を引っ張り急かす。
そうして着いた先は…
「え?…こ、ここなんですか?」
女性「ええそうです!な、なかに…」
そこで女性は急に後ろにたじろいだ。
そこにはこの女性にとって親しい人が倒れてる。
だからもう1度見るのが嫌だったんだろう。
「とてもじゃないけど私は見れない」
そんな空気が女性から発散された。
「わかりました」とも言わんべく、
私はその女性の代わりに廃屋の
小屋のような場所に入ってった。
そこで見たものは、
「キ…キャアァアァア!!」
女性の遺体。
おかしなことにもう腐乱しており、
何年も前からそこにあったような
そんな雰囲気に包まれる。
その向こうには、
それより1回り大きな遺体があった…と思う。
振り向けば、
私をここへ連れてきた女性はもう消えていた。
そして次の瞬間、本当の恐怖が訪れる。
シャッ!グザアァ!
「ぎゃふっ!」
カマの様な物が振り下ろされて、
今度は私もそこに転がった。
その瞬間見たものは見知らぬ男…?
と思っていたのだが、私はふと眠りから覚め、
とにかくこの廃屋から逃げなきゃならない!
と体だけが動いて部屋を飛び出し…
「あ!すみませんお願いします!助けてください!」
と、目の前のウォーキングコースを歩いてた人にお願いしていた。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=e_3sMnjreSE
操られる人 天川裕司 @tenkawayuji
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます