第233話

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No.000(ハルカ) side


「あ"あ''あ"あ"あ"っ!!!」




全身が痛い。

頭が割れる。





「No.000、発狂!薬投下!」






ガシャンガシャンと、四肢や首に付けられた固定具が鳴る。





「あああああぁぁっ!あ"あ"あ"っ!!!」






もう直ぐだ。

だから、もう少しだけ耐えればいい。








痛い、苦しい、寂しい





でも、そんなのはどうでもいい。

別に叫ぶほどじゃない。

暴れるほどでもない。




気が触れるのは仕方ないだろう。







頭の中をいじられる。




私がいなくなったことで、組織は私に入っているデータを全てコンピュータに移そうと考えた。



そこで何をしたかというと、

人間の脳の伝達回路から電気信号を盗み、パソコンにそれを直接同期する、というものだ。




なんとも馬鹿げている。

たとえその電気信号を盗めたとして、読める文字として同期できるかどうかは別だ。



何度失敗してもやめない。

私が死ねば、情報を抜き出すどころか全て失うというのに。




バカな人たちだ。







「No.000、心肺停止!蘇生開始しろ!」








まぁ、そのおかげで簡単に外部との連絡が取れた。


頭にコンピュータを直接繋ぐような実験だ。

コツさえつかめば、自分の頭からその経路を使って外部へ発信できた。




おかげでジュンと秋信、往焚にも、パソコンに触れずに連絡ができた。




まぁ実験に夢中なこいつらは、私がそんなことしてるなんて夢にも思っていない。








「脈拍もどりました!」








にぃっと嗤う。








幽霊さん。

どうやらこの賭け、やっぱり私の勝ちらしい。 








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