第33話





「ぅっ……ぁっ………」







もはや声にならない。

それでも男は止まらない。








「……まだ、イけんだろ」



「ぅっ…は、はぁっ……ぅぁっ……」







後ろから私を抱きしめる男。

一向にやめてくれる気配のない行為。


うつ伏せの状態で、ただひたすらに貫かれる。








「…あぁ。……俺、今日仕事ねぇから」










……え。ちょっと待て。

……空耳か?幻聴か?









クスッと男は私の表情を見て笑った。











それから何時間続いたのかわからない。







男が飽きるまで、抱かれた。












〜・〜










もう声も出なくなった頃、






「……そろそろトベ」







まるで魔法の言葉のように男が耳元で囁く。








その言葉とともに、私の意識が飛んだ。

ぐったりと。








本当に鬼畜悪魔ヤロウだ。


ウルトラスーパーハイパー超超絶鬼畜悪魔ヤロウだ。








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る