第2話




ほんの少し茶色い黒髪に真っ黒な瞳。

肌は青白く、血管が浮き出るほど痩せ細った体。








──ふらふら、ふらふら










いつ倒れるかわからない足取りで進んでいく。





暗い、冷たい、寂しい、夜の深い森へ。






歩き続ける。













足を止めた。

上を仰ぎ見る。







大きな木があって、まるですべてが潰されるような、飲み込まれるような感覚に畏怖する。








その木の根元に座った。



足を投げ出し、腕もだらりと下げ、虚空を眺める。








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