第22話 コテージへ
乳首が敏感だって事もバレてるから、そこを弄られると、あたしがまた絶頂しちゃうって分かってるからこその意地悪なんだと思うと、それすらも感度を上げていくスパイスになってしまう。
もう、『おねだりしちゃおうかなぁ』と天秤がおねだりに傾いた時に、ゆっくりと立たされた。
あたしはアバクの首に腕を回したまま、顔を横に向けると木製のドアが視界に入る。
つい、恨めしそうに扉を眺めてしまう。
ここが目的地なのは明白だし。
乳房から手を離されると、まさしく『おあずけ』状態。
無言のままギィーッと音をたててアバクが扉を開ける。
アバクが中に入ってランプに灯かりを灯すと、小奇麗な内装。
だけど、あたしの視線は奥にある木製のベッドだけを見つめてしまう。
もう少しで、気持ち良くなれたのにって思っている、おあずけされてしまっているあたにしとって、気になる場所といえば、やっぱりベッド。
あたしも中に入るけど、歩くとクチュとスカートの中から淫靡な音が響いて
「んっ……あっ……」
つい、甘い声を漏らしてしまう。
あたしとアバクの荷物を置いたアバクが、あたしほうに歩いてきて、少し悪戯な笑みを浮べてあたしの顔を乳房を視てくる視線にゾクっとしてしまう。
その視線があたしの胸の突起に突き刺さっているのを感じで、ますます恥ずかしくなるけど、乳首は既にさっきからずっとジンジンとして疼かせていて。
『早く触ってよ』とおねだりしいてる感じ。
あたしはスカートの前を両手で押さえるけど、胸をアバクに突き出して俯き、上目遣いでアバクの顔をチラと見あげる。
クスと笑ったアバクが、あたしの耳にかかる髪の毛をそっと優しい指先で掻き上げてきて、腰を落として顔を耳元に寄せてくる。
その仕草だけで肩がピクンと跳ねてしまう。
期待してしまう。
アバクに気持ち良くさせて欲しいって思ってしまう。
耳にふーっと息を吹きかけられ、あたしは肩を跳ねさせながら
「ふっ……んっ……」
瞳を潤ませ、俯いたまま再び小さく甘い声を漏らす。
「意地悪とか思ってる?」
鼓膜を犯してくるような声音と言葉に、身体に小さな電流が流れるのを感じながら、あたしは無意識にコクンと頷いてしまう。
本当に意地悪されていると感じるし、苛められているとさえ感じる。
あたしの被虐性をチクチク刺激してくるアバクは、意地悪だと思ってるもん。
だからこそ、アバクになら何もされても、気持ち良くさせてくれて、身体を満たしてくれると思ってるんだけど……。
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