ご多分に漏れず堕天使もエロいのが定番。
猫野 尻尾
第1話:図書室に落ちてきた女の子。
伝承の中では人「男」を快楽と言う喜びに
悪魔も中には夢の中に人「男」を誘い込んで誘惑して精気を吸い取るエロい
悪魔もいる。
だから天使から悪魔に変わろうとしてる堕天使だってエロくないはずがない。
さて、この話は神のほんの手違いによってカオス(混沌)に落とされ堕ちる
寸前で堕天使になった女の子「天使」の話です。
彼女の名前は「ゼゼット・カル」
堕天使なんて言うから、さぞかし醜いのかって思うけどなんの、なんの
とっても人間に似ていてしかも超可愛いときている。
肌の色も人間と同じ、思ったより色白、髪の色だって今流行りの茶髪。
目の色は薄いブラウン系。
堕天使だと言わなければ、普通の女の子にしか見えない。
冒頭でも書いたように彼女は神に逆らった天使たちと違ってカオスに落ちる
はずじゃなかった。
ただ神と天使との
彼女は神と神に反旗を
そして他の天使たちと一緒にカオスに落ちる途中で何かが起こった。
何が起こったか分からないまま彼女だけ次元を超えて違う場所に落ちた。
それはこの日本の都会のど真ん中の桜木町ってところにある「桜ヶ丘東高等学校」
の図書室。
なんで図書室かって言うと、そこにこれからゼゼットが巡り会うことになる男子が
いたからだ・・・それは引かれあったのか?それとも偶然か?
その男子の名前は「
昔で言うと男前、今で言うとイケメン男子。
真白がたまたま放課後、図書室にいる時・・・それも今日に限ってひとり。
そこにゼゼットが、どこからともなく空間から突如として落ちてきた。
それまで静かに調べ物をしていた真白は、すごい音がしたので驚いて何事かと
音がしたところをまで様子を見にやってきた。
すると腰を押さえてウナってる女が座っていた。
真白はなんの疑問もなく、そこにいるのが女だと思った。
その子がコけたとかコロんだとかじゃないことはすぐ分かった。
図書室には自分以外誰もいないと知っていたから・・・。
しかも女生徒なら制服を着てるはず・・・その子は服を着てなかった。
素っ裸だったのだ・・・。
「いった〜い・・・んもう、なにこれ?」
「え??なんで?・・・」
「・・・あのう・・・君・・・・・・悪いけど、誰?」
ま、それが一般的な反応・・・どんなドラマでも小説でも初めて出会ったりする
場面では、君、誰?から始まる。
ゼゼットは驚いて声のする方を見た。
「君、そこで何してるの?」
ゼゼットは目の前にいた男子を見て一瞬固まった。
「ね、聞いてる?」
「あ、ごめんなさい」
「分かりません・・・私にも・・・」
「あの、そんなに見ないでください、恥ずかしいです」
その子は急いで胸を隠した。
「見たく見てるわけじゃないよ」
「君、どう見ても外人だよね・・・なのになんでそんなに日本語が流暢なの?」
「私、バイリンガルだから・・・それよりここどこでしょう?」
それも普通の反応。
「ここは図書室だけど・・・君、どこから来たの?」
「どこからって・・・気ついたらここに落ちて来てたんです」
「落ちたって・・・?」
その子は周りを見回して状況を確かめると真白にすがった。
「ここってカオス?・・・じゃ、ないですよね、どう見ても・・・」
「他の天使たちは?・・・みんなはどこ?」
「他って?・・・ここには俺と君しかいないんだけど・・・」
つづく。
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