第1章 帝国辺境都市カローパット

008.降り立った異世界

「キョウ!キョウくーん!!」

誰かが呼ぶ声がする。うーん・・・もう5分・・・。


「キョウ!起きろ~!!」

腹に叩き込まれる衝撃。思わず飛び起きる!


「~いってぇ!起きないからって、腹にキックってどーなんだ!」


「いや、起きないキョウくんが悪いと思うなー」


眼前には全身白、紅と蒼が混ざり合ったクソガキ、もとい邪神。

・・・なんでいやがる。


「いやいやいや、端末を送るっていったよねー??というわけでボクも付いていくからよろしくねー」


「まて、俺のチートとやらはどう発動するのよ?」


「あー!それねー!だっさいけど【スキル オン!】って唱えれば使えるよ!」


「まじかよ。【スキル オン!】」


■■■■■■■■■■■■

スキルポイント:8000万G


求めるスキルもしくは情報・知識をお伝えください。

■■■■■■■■■■■■


表示されるポップアップ。

「なんだ、こりゃ?」


「それはねー、チートだよ!


内容を伝えると見積もり?がでるから、その金額で承認するなら、求めるものが手に入るって寸法さ!」


「なるほどな」

じゃあ、とりあえず試してみるか。


「んー、んー・・・【この世界で、だれも負けないスキルと力を手に入れる、もしくは方法は?】


------ローディング

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この世界で、だれも負けないスキルと力を手に入れる、もしくは方法は?


見積もり:1,000,000,000,000,000,000G(1000京ゴールド)

■■■■■■■■■■■■


「はっ??」

出てきた数字は、1000京ゴールド。

ちなみに俺が死んだ年度に地球で存在する資産残高が4.5京ほどだ。

呆然としている俺に、クスクスと笑い声が聞こえる。


「いやぁ、お試し何だろうけどだれにも負けないとは、大きく出たねぇ。でもでもでも、これでわかっただろう?【世界は、金程度で乗り越えるには全てをかき集めても足りない】よ。」


「なぁ。これは単純に能力の問題か?それとも、??」


「さあね~?どーだろうね。ただ少なくとも初期所持金で無敵だぜ!なんてチートは許されないかな」


「・・・そうかよ」

考えろ。考えるんだ・・・!この金の使い道を失敗すれば、即座にゲームオーバーだ。

地球全てをかき集めたものの、最低でも200倍の脅威が、算出方式によっては【単独】で存在する。使いどころを間違ったら終わりだ・・・!!



「【スキル オン】!!」

俺が、最初に願うべきはこれだ!





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