少年達は、英雄の路を往く!
@rice2929
プロローグ
ここは、中心都市リリアナの外れにある名もなき貧民街。華やかな中心都市とは違い、数多くの孤児達が明日を生き抜くために、劣悪な環境で非人道的扱いを受けながら働く。
「あぁ、もう痛みも感じない。慣れすぎたのかな。いっそ、死ねたら楽なのにな……。」
全身痣だらけの身体を見て独りごちる。
「まぁ、死ぬ勇気なんて無いんだけど。」
そんなことを呟く少年、アルス・クレイル。
彼も、この貧民街で孤児として育ち15年。終わりの見えない生き地獄。彼の精神はとっくに崩壊していた。
「あの綺麗な星の1つでいいからこの貧民街に落ちて、僕ごと跡形も無く消してくれないかな」
彼は、夜空に浮かぶ星を見つめそう呟いた。その時、
視界の端の建物の屋上に、美しい金色の長髪を靡かせた女性を見つける。そして目があった。
「綺麗だ……」
その瞬間、そう口を衝いていた。そして、瞬きしたほんの一瞬、その女性は彼の目の前に現れこう告げる。
「あなた、私の家族になりませんか?」
「はい。」
彼は、そうとっさに口にした。
「良い返事ですね、よろしくお願いします!」
これは、孤独を抱えて育った少年アルスが、女神と出会い暖かな場所を得て、家族と共にダンジョン完全攻略を目指す物語。
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