日常と黄泉ノ国

第16話 即身バレからの文化祭準備

 こっちも、よろしくお願いします。


 このS級探索者は、一階層しかないE級ダンジョンすら攻略できません。~実際は、一階層ボスが強すぎる件~


https://kakuyomu.jp/works/16818093088673468830


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 はい、第二回の配信から1ヶ月経ちましたが!


 ゴールデンウィーク明けに3人が転校してきて、即日身バレ。ちな、3人とも同じクラスね。


 か〜ら〜の〜...個人情報流出☆


 もう、個人情報がフルチンよ。


 なので、配信で普通に情報開示してから「もし、俺を含め関係者に変な事をしてきた場合...消すぞ」って少し、ほんの少しの殺気を込めて脅し...警告した。


 ん?個人情報を流出させたやつがどうなったかって?さぁ?WDAが対応するって言ってたから分からん。けど、学校からは居なくなったな。


 まぁ、それはどうでもいい。敵対するなら徹底的に潰すだけだ。




 んで、今は絶賛文化祭で何をやるのかクラスで話し合っているところだ。


「よし!皆!文化祭で何をやるか決めていくぞ!」


 そう言って、気合いを入れているのはThe・委員長っていう感じの委員長の『山野やまの さとし』だ。


「「「「「「おぉーーーーー!!」」」」」」


 盛り上がりが凄い...少し引いていると、


「ねぇ...刀命、この学校ってこんななの?」


 星火もちょっと引いているらしく引きつった顔で聞いてくる。


 その質問に対して首を横に振って、


「いや、なんでこうなっているのか俺の方が知りたい」


 ため息を吐くと、


「ほらほら!2人とも盛り上がらないと!僕達、最近まで探索者学校に行ってたから文化祭なんてなかったから今から楽しみだよ!」


 早口で海がまくし立ててくる。その隣でよっちゃんが両腕を挙げて「おー!」って言ってる。


「いや、アタシも楽しみだけど...自分より可笑しい人を見ていたら冷静になれたのよね...」


 そんな風に話していたら、クラスメイト達がこっちを見て、智が話し始める。


「刀命君!君も分かるだろう?文化祭で一番の売上を叩き出したら何があるか!?」


「いや、分かるよ。分かるけど...智、お前さ。去年も同じクラスだったけど、そんな盛り上がってなかったじゃん」


 いやにテンションの高い智にそう返すと、キモイ顔で笑って


「いいや、刀命君。君は何も分かっていない」


「...はぁ?」


「史上初のSSランクの刀命君を筆頭に『星海の夜』の3人がいる。今、世間を騒がせている4人がいる。君達に接客をさせたらどうなると思う?」


 片眉を上げて問いかけてくるので答える。


「自分で言うのもなんだが、人は来るだろうな」


「そう!その通りだよ!」


 だが、俺は男子共が下卑た顔をしているのを見ているので、先に動く。


「3人に変なことさせるのはなしだぞ。例えば、露出の多いコスプレとか」


 そう言うと、星火と海が口を開く。


「刀命の言う通りね。そんな格好は、アタシはNGよ」


「んー、僕もそれは嫌かなぁ」


 よっちゃんも「ん」と同意する。それを見た男共が明らかにガッカリする。


 智が大きく頷く。流石委員長だ。紳士度が他の男共と違って段違いだ。


「もちろんだ!なので僕が提案するのは1つ!和風喫茶だ!!」


 自信のある顔で宣言する。そして、女子達も「着物が着れるんじゃない?」と結構乗り気である。俺もアリだと思う。


「いいんじゃないか?着物の着付けは俺も出来るし」


「確かに、アンタは家ではいつも和服だもんね。それに、皆の着付けも出来るんじゃない?」


「うんうん!刀命君から貰った和服は部屋着にしてるけど、着物の方は中々着る機会ないから僕も賛成かなぁ」


「ん、私も賛成」


 俺達が賛成するとクラスメイト達も「異議なし」といった具合に頷いたりしている。


「よし!なら早速、どのようなメニューにするかなどを話し合おう!意見があればどんどん言ってくれ!」


 智が言うと、皆が思い思い話し出す。3人は他の女子達から「夜月君から着物貰ったの!?」とキャイキャイしながら問い詰められている。


 それを尻目に智と「和服やら着物をどうするか」などを話し合う。


 そして、決まったのが夜月家御用達の店から服はレンタルすることになり、団子やおはぎなどの和菓子とお茶やらを提供することになった。和菓子の作り方も贔屓にしている和菓子屋から俺と日向の姉的な人が来てくれて、教えてくれるらしい。


 ん?その人はどんな人かって?俺達より強いよ。でも、肉体的に強いとかではなく、その人の心が強いんだ。そして、彼女の信念や生き方がカッコ良くて俺達兄妹は姉として慕っている。


 そして、その日の学校が終わり俺達4人と日向は家に帰る。といっても、夜月家にではなく、学校近くの一軒家にである。


 引っ越したのかって?まぁ、結論から言えばそうなる。




 あれは、ゴールデンウィーク明けに起こった事だ。


 学校が終わって、3人とも用事があると言っていたので俺だけで家に帰ると、じいちゃんに「おん?孫よ、何故ここにいる?」と言われ、意味が分からなくなっていると転移させられ、「今日からここがの家じゃ」と言われ中に入ってみると、3人と日向が家の中に居て「「「ドッキリ大成功!」」」と言われたので、さらに混乱した。


 まぁ、結果として3人と俺達両親の悪戯だったらしい。




 てなわけで、俺達は、この一軒家で暮らしている状態だ。


 それよりも、なんで3人の親御さん達はこれを許したのかね?


 5人で住んでるけど、まだ部屋がんだよなぁ。


 その後、俺が夜ご飯を作っている間に日向が3人に着物の着付け方を教えていた。

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