第54話

運転は初めてじゃないから安心してと続けて、麗を助手席に促す。



麗は荷物を後部座席に積み、助手席に乗るとシートベルトを締めながら功太を見た。



心配なのは運転よりも功太が校則違反することだった。



後部座席には畳まれたテントやコンロや寝袋などのアウトドアグッズが先に積まれていた。



確かに麗が1から揃えるには相当金額がかさむ。



それを見越して功太は家にあった物を揃えて持ってきてくれたのだ。

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