第15話

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二人が現場に向かったのは深夜のことだったが、警視庁に戻る頃には朝になっていた。




裏口から階段を降り地下3階。




薄暗い通路の奥、ボイラー室の隣。




二人が所属する警視庁捜査部捜査第四三課ーー通称ヨミ課はそこにある。




「…戻りました」




先を歩いていた環がドアを開け、いつものように課長に声を掛けて……足を止めた。




後ろに続いていた三瀧が固まった環に首を傾げながら部屋を覗き込む。




「どうしたの環ちゃん?……あ。」




そこには見覚えのある金髪の少女が立っていた。

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