第33話
彼女がこの世のものではない事は生きた人間なら誰が見ても明らかだったが、環は少しも動じずに彼女を見据えている。
「さっきのお兄さんも自業自得だって言ってたし、彼は罪を償うべきよね」
透けた彼女は楽しそうに笑っている。
「…隣街のアパートの女性を絞殺したのも?」
「そう、私よ。彼女は職場が一緒でね…彼が私と婚約してるって知ってて寝取ったのよ…子供まで作って…酷いよね」
「だからと言って殺していい訳じゃない」
「じゃあどうすればよかったの!?私だけが苦しめば丸く収まるって言うの!?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます