第4話
銃を撃った刑事は血の滲む肩を押さえながら地面に膝をつきぼんやりとその様子を見ていた。
(なんだ…今のは…)
彼は間違いなく銃口の先に犯人を捕らえて引き金を引いたはずだった。
だが一瞬犯人が不自然にブレ、何かに引っぱられるようにぐんっと揺れたのだ。
そのせいで人質の手に弾が当たってしまった。
(撃ちたくない…って…なんだったんだ…?)
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