第43話
そして卒業式が始まり、次は私の番となった。
舞台の上に立ち、一礼をすれば多くの人の視線を集めた。
今回弾くのは、一年生の頃の校内祭りで披露した曲のアレンジ。あの時よりも想いはあるし、綺麗な音が奏でられていると自分でも思えた。
そして弾き終わり、一礼をした。この曲の想いが、どうか皆さんに届いていますように。と願いながら私は舞台を降りた。
そして香の番。
香が踊るのは四季を表されたもの。春の暖かさ、夏の勢い、秋の涼しさ、冬の寒さ。動きや表情などすべてが踊りに関係していた。きっと香にはとても才能があると思った。
でも少し前に聞いた時、香の将来の仕事はダンスじゃないって言ってた。結局なにになるんだろう。なんて、香のことを考えていれば香のダンスも終わりを迎えていた。
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