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第39話

「っていう話。千夏は思い出したくないものかなって思って。だから、僕から話すことはしてなかった」


「香は昔から私を大切にしてくれてるんだね」


「ちなみに僕は今も許してないから」


「香が許しててもそうじゃなくても、私を大切に思ってるってことがとっても嬉しい」


「ありがとう。何かあればすぐに言うんだよ」


「もちろん」



そんな幼い頃の記憶、もうあまりない。けれど!香が私の隣にいると言う事実だかは忘れたくない。そう思えるほどに私は今幸せ。

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