第31話

「ねぇ、誠さん。誠さんさ、俺らと何年関わってんの?少しは俺らのことわかるでしょ?」


「え?」


「まさか、ほんとに気づいてないわけ?相変わらず、あの頃から変わらないんですね?」


「ほんとになんのこと?え?」


「あなたに話す価値すらないので結構です」



そんな喧嘩の中を割って入ってきたお母さん。



「ほら、香。千夏ちゃんの前では喧嘩しないの」


「、、、ごめんね、千夏。困らせて」


「あ、ううん!大丈夫」



今も中は悪いみたい、、、。



「じゃあ、千夏ちゃんには、はい。昨日作ったプリン」


「わ。ありがとう」


「いーえ。ほら、2人はチョコ食べて」



お母さんのプリンは小さい頃から食べているけど、飽きないし、これからも飽きないと思う。前食べた時よりも美味しいなって思えてる。


いつか、私も教えてもらおう、なんて考えていると


「ね、千夏ちゃん」


「あ、はい。なんですか」


「学校は楽しい?」


「はい」



誠さんって、どんなこと考えてるかよくわかんない。いつも突発的に行動する人だから正直読めない。

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