第5話
ということで、私は4階の空き教室に来た。
来たのはいいけど、寝てるよ,先輩。
え、これ起こすの?やだよ、春先輩って寝起き悪いって生徒会の人言ってたよ。
いや、聞いたことだけ信じるわけじゃないけど、怖いもんは怖い。
そーっと、起こすか。
「あの、春先輩。先輩?起きてもらえます、、、?」
だめだ、、、起こせる気がしない。そして起きる気もしない。
「せんぱーい!!起きてください!!」
「あ?」
やばい,つい大声で。
「あ、夏希か。おはよ」
「え、あ、おはよう、ございます」
「おはよう」
「おはよう、ございます」
「お、は、よ、う」
「、、、おはよう」
「うん、おはよう」
どうやら敬語が嫌らしい。
「あの、生徒会室に呼ばれてるので,行きましょう」
「、、、その敬語が直ったらね」
「、、、行こう」
「うん、行こっか」
この先輩は生徒会の人にはまあまあ優しいみたいで、挨拶は返すし仕事もきちんとしてる。特に私にはベタベタとくっついてくる。
「あの、歩きづらい」
というと今は後ろから抱きつかれてしまっているのだ。
「うーん、眠くて」
「とりあえず、生徒会室に」
「、、、うん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます