第26話

今はと言うと開会式が終わり、お母さんとお父さんはお手洗いに行っているところだった。そしてはじめの競技はクラス対抗リレー。由月はその選手だからとても張り切っていた。



「母さん!父さん!これからリレーだから見ててよ!」


「うん、もちろん!頑張って!」


「うん!」


「頑張れ、由月」


「見ててよー!」



由月は私たちに手を振りスタート地へと走って行った。


由月はアンカー。私は心配だけど、見守る。きっと由月なら最高のパフォーマンスができると思うから。



パンッ


ピストルの音で1人ずつ一斉に走った。由月と美香は2組。そして今は2組が2位という状況。



そして2人目に変わると3位になってしまったようだ。



そして5人目が走り終わり、最後は由月。由月には2位でバトンが渡された。


1位との差は約5メートル。そして、私たちの前を通り過ぎ、由月は本気で走り出した。その5メートルの差なんてなかったかのように1位でゴールした。

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