第17話

「それじゃあ菜緒」


「私についてくれば今みたいな生活よ!いいでしょ?楽してお金も稼いで、幸せよね?その方がいいと思うんなら私よね?決まりよね?」



「それじゃあ皆に決めてもらおう」



そしてゾロゾロと動き出す組員。


結果はと言うと、これはびっくり、全員私についてくるらしい。



「よし、決まりだな。菜緒、雷都。出ていきなさい」


「え、嘘よ!いやよ!なんで、なんでよ!」


「菜緒、ルールは破らないで、さっさと出ていきなさい。そうでなくてはいけないのよ」


「うるさい!わかってるわよ!出ていってやるわよ!」



怒鳴りながらの菜緒と静かな雷都さんは出て行った。



「雷都さん、だっけ。あの人苦労しそうだねぇ」


「ま、見る目がなかったってことよ。どうしようもないかもね,菜緒の夫になっちゃったんだから」


「うん」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る