第2話

起きたばかりなのに、キスが上手い。



昔からそう。

結婚式の後にも私にキスをしてきた悠依斗。その時のキスからがとても深かった。その時はほんとにキスで倒れるんじゃないかって思った。



私に行動や言葉での暴力はないけど、キスこそが私の命を絶やそうとしている気がする。



今はなんとか慣れたけど、けれど、余裕があるかって言われたら、ない。なんとか息が続いてるってだけ。



なのに、なのに。悠依斗はめちゃめちゃ余裕そう、、、!


もう!なんでなの!



「はぁはぁ、、、悠依斗、余裕すぎ、だよ」


「まあね、雫かわい〜」


「も、もう起きるよ!」


「えぇ、それは残念」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る