家での私たち

第1話

「おらよ、雫(しずく)」


「ん、おはよう。悠依斗(ゆいと)」



私たちはいつものように同じ部屋の同じベッドで眠っていた。いつも起きるとほとんどの確率で悠依斗の方が早く起きている。


また負けた。なんて思いながらも体を起こそうと体に力を入れたのだけれど、、、


「まだ、ベットでいいじゃん」



どうやら悠依斗に阻止されてしまったらしく、起き上がることはできなかった。



「えぇ?仕事あるんじゃないの?」


「あるけど、午後からだし」


「そうなの?」


「うん。それに雫といる方がいい」


「それは本当なんだか、、、」


「ほんとだよ?」



と、悠依斗が発した時には遅かった。

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