第2話
「千夏、聞いてよ。多一が「いや違う。父さんが」
「もう…。喧嘩はダメだよ?仲良くしよう?」
「「…」」
「今日は、なにで喧嘩してるの?」
「ほら、母さん。今度旅行に行くでしょ?」
「うん」
そう。今度、私たち3人とお母さん、お父さん。合わせて5人で旅行に行くのだ。
「今回の旅行で用意されてる部屋って3部屋って言ってたでしょ?」
「うん」
「それで、母さんと父さんは2人で1部屋って言ってた」
「うん」
「残りは2部屋。1つは1人。もう1つは2人部屋」
「うん」
「だから必然的に夫婦で部屋にいる方がいいでしょ?」
「だめ!狡い!父さんが1人で寝なよ」
高校生になったけれど私への愛が、幼い頃の香のようにある多一。
「母さんはどう思う?」
「えぇ…」
なんだか、どちらをとってもまた喧嘩しそう…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます