第13話

『香side


「それじゃあ、お昼を作るから待っててね。香と多一で仲良く遊んでてね」


「うん」


「はーい!」



久しぶりに外で見る千夏も可愛かったなぁ。



「ねぇ,パパ」


「なあに?」


「パパってさ、ママのこと大好きだよね」


「うん?そうだね。それがどうかしたの?」


「パパ、僕のことどう思ってる?」


「どうって?」


「僕が邪魔とか,思うの?」


「そこまでは思ってないよ?それに千夏が大切なら僕にとっても大切だから。でももし、多一が千夏を泣かせたら、その時は、ね?」


「、、、まぁ、安心してよパパ。泣かせるなんてしないからさ。それに僕も守ってみせるよ」



理解が早い幼稚園生なんだねぇ。千夏がこの会話聞いてたらまたびっくりしちゃうかもなぁ。



「そっか」


「うん。あ。何して遊ぶ?」


「んー。なんだろう?なにがいい?」


「じゃあ、僕にも技を教えてよ」


「技?」


「だってパパ仕事に行く前とかお風呂に入る前とか、色々やってるじゃん。それ、僕にも教えて」


「そんなの教えたら千夏がびっくりしちゃうよ」


「教えて。僕にも」


「、、、いいけど今はだめ。夜に一緒にやろ」


「、、、わかった」


「お昼できたよー」


「今行くね」


「はーい!」



その仮面が外れるのはいつなんだかね、、、?多一。

                 』

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