香美弥様の日常
第7話
香美弥side
朝から仕事に追われては、会議をさせられ。
今の気分は最悪。
朝は菜乃花の可愛らしい顔も見ることができ、氷の惜しいし食事もいただけた。
それ以降食事もしていないし、菜乃花の様子すら見に行けていない。
だからと言って仕事を放棄来ることもできない。
怠け者として追放されて終わりだ。
そんなことになっては、菜乃花と式をあげることも一生一緒にいることもできない。
そんなのはお断りだ。
だから仕事をやるしかない、のだけれど。
「幸月(こうが)。これは私がやらなくてはいけない仕事?」
「だめですよ。香美弥様。これは、音々(ねね)様から頼まれたの仕事です」
「だからって私じゃなくてもねぇ…」
「無理ですよ。これは香美弥様か風香様、神大様しかできません。香美弥様以外は多忙なようですから…」
「はぁ…、私も十分多忙なのだけれどね」
「あ、そう言えば香美弥様、あの人間の娘はどうしたのですか?」
「…人間の娘?」
「はい。香美弥様がご縁を結ばれた娘です。神は皆狙っているでしょう?」
「私の手の中にいるのに危険になんて晒さないよ」
「左様ですか。最近、人間界の者に手を出そうと考えている落ちぶれものの神がいるようですから気をつけてくださいね」
「そんな神がいるの?早く消しておいてよ」
「まだ行動に移していませんからなにもできませんよ。…その時が来たら香美弥様が消せばよろしいでしょう。私なんかの力では手こずりますよ」
「それもそうだね」
「それでは、その仕事を早めに終わらせてくださいね」
「はいはい」
幸月は、神の神を結ぶ仲介人。仕事を伝達したりしている。位としては、どの神の間にいるかによるもの。
そして神の頂点は神大。その下になるようにして位の図ができている。
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