第6話
「聞いているんですか?菜乃花様」
「んぅ」
昔のことを考えていたからなのか眠気が襲ってきた。氷の言葉に応答できそうにない。
「…眠くなりましたか?…まったく。今ベッドに運びますので失礼しますよ」
そう言って彼は私を軽々と持ち上げた。
「ん…」
「菜乃花様は、神に心を許しすぎです。そんなものでは神界で生きていけませんよ…」
「すぅ…すぅ…」
「おやすみなさいませ。菜乃花様」
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