第24話

「夏目、です」


「それは苗字でしょー?」


「え、、、。夕那です」


「だよねー。夕那ちゃんねー。覚えとくねー」


「、、、そうですか」


「で、遊ばない?」


「、、、どこでですか」


「んー、そうだなー。ボウリングとか?」


「、、、少しですからね」


「わーい。じゃ、乗って?」


「、、、はい」



もし何かあれば警察にでも連絡しよう。そう決めた。


名前も住所もこの人のことは少しならわかる。だから伝えられるものには限りはあるけど、有力な情報ばかりなので、そこまで心配しなかった。



お母さんに用事があるからまだ帰らないと伝えて、スマホをしまった。

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