第17話

というか、こんなにも声が聞こえてしまうほど壁が薄いことにも驚く。



この旅館の方々はなにを考えているのか、、、。なんて考えていると隣部屋の状況が変わったらしい。



「それでは私はもう失礼させていただきます」


「えっ、り、凛さん!」


「楽しい時間をありがとうございました。では」



、、、凛さん。行っちゃったんだけど、、、。え?気まずくない?これ。聞こえてる私でさえこんななのに、そちらの家族はどんな状況で…?


さ、寒気がするよ。



なんて考えているけれど、隣の会話が聞こえているのは私だけのようなので、私の家族は淡々と運ばれてくる料理に手をつけていた。

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