“必然”の出会い

第16話

「凛さん。どうかしら。うちの娘は。悪くないと思うんですけれど。婚約、していただけますか?」



お見合い?



「私は凛さんのことすごーく気に入りました。凛さんは?凛さんはどうですか?」


「彼女に私は釣り合いませんよ」


「そんなことないですよ。ぜひ私たちの娘をいただいていってください」



両親共々が、娘を凛さんの嫁にしたいらしい。


そんなにも彼は有能な人なのだろうか。


なら尚更私には届きそうにない。

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