第31話

「あれ、私。スマホどこにやったかな」


「あら?ないの?」


「うーん」


まさか、これが原因?



なら、探さなきゃ。


ベッドの下?いやない。


棚の上?いやない。


どこ?どこにある?



「あ、ありましたよ。これですか?」


焦っている私とは違い冷静に見つける衣千夜にきょとんとしてしまう。

よかった。見つかって。


「じゃあ、私はそろそろ行くから」


「うん。またね」


「ええ。また」


「じゃあ衣千夜くん。よろしくねれ


「はい!」



お願い。大丈夫であって。


そして無事信号を渡りマネージャーの車になるのを見届ける事ができた。あぁ、よかった。ありがとう。衣千夜。

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