父親との再会

第25話

そして私たちは部屋に戻った。


「あ、おかえり。2人とも」


「ただいま」


「ただいま戻りした」


あれ、なんかコーヒーの香り?お母さんコーヒーなんて飲まないのに。って


「お父さん!?」


「え?今更なの?恵梨」


「お、お母さん、言ってよ!?わかんなかったよ!?」


「久しぶり、恵梨、衣千夜くん」


「お久しぶりです!」


「久しぶり、お父さん」


「そういえば、2人とも勉強は上手くいってるかい?何か困っているなら手伝うよ」


「えー、なんだろ。やっぱ体力かなぁ。結局限界があってさ、無理なんだよね。私」


「基礎練習を重ねるしかないかもね。同じ速さで走ったりとか」


「うーん」


「衣千夜くんは、なにかある?」


「そうですね、俺マネージャー側になりたいんですけど、翔也さんのマネージャーってどんな方ですか?」


「そうだなぁ、私のマネージャーは、よく周りを見ることができて、状況判断が上手いかな。あと、嘘を見破るのが得意」


「なるほど」


「衣千夜くんなら恵梨のマネージャーになれるんじゃないかな」


「ほんとですかね?頑張りますね」


「うん。応援してるよ」


「ま、とりあえず。夕飯のバイキングを食べにいきましょうよ」


「そうしようか。あ、私は明日の昼には帰るよ」


「そうなんだ、わかった」


「はい」


「ええ、じゃあ行きましょう」

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