第11話
「うん。返事頂戴」
「私はね、確かに衣千夜のこと好きだよ。でも衣千夜みたいに1番にできてるかはわかんないよ」
「でも俺のこと、好きだったんでしょ?」
「それはそうだけど、衣千夜と同じくらいの大きさの気持ちじゃないかもしれないよ」
「いいよ、別に。いずれそうするから」
「な、なんか怖い」
「そんなことないって。じゃ、付き合ってくれるってことだよね?」
「そーです!そーですよーだ!」
「あははっ、かわい〜」
「うぅ」
「あ、そうそう。お母さん呼んでだよ」
「え!?今言うの!?ちょっともう!」
「遅れた〜、何の用?」
「あ、恵梨に衣千夜くん。ま、用事の前に衣千夜くん!ちょっと」
「あ、はい」
「え?え?私が置いてきぼりなの?」
「よかったわね!おめでとう!」
「はい。ありがとうございます」
「恵梨!」
「え、なに」
「衣千夜くんに捨てられるんじゃないわよ!?」
「え!?ちょっと待ってよ、告白すんの知ってたの!?」
「さっきまでお風呂あがってから俺がいった」
「よかったわねぇ、恵梨!」
「あー!もう!この話は終わり!それで、何の用なの!」
「あ、そうだったわ。ま、とりあえずそこに座りなさいよ」
「え、こわ」
「怖いことじゃないわよ、別に説教なんてしないんだから」
「じゃあなに?」
「引っ越そうと思って!」
「え?」
「いや、あのね?衣千夜くんのご両親が
当分の間帰ってこないんですって。だからこの家じゃ狭いし。それにねパパにも許可はとったの」
「お父さんまで、、、。まぁ、いいや。どこに引っ越すって言うの?」
「ホテルよホテル」
「ホテル?何でそんな高そう所にわざわざ」
「パパがね、ホテルなら安全だろうって、それにパパがお金出してくれるから私からそこに口出しはあんまりしないわ」
「なるほど、、、。衣千夜はいい?」
「うん、いいよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます