第42話

良真side



ゆず先輩を送って、僕は地下に向かった。



先に下に行っている宮内は、つまらなそうにしているようだった。


他にも牢獄の管理をしてくれている者もいるが、宮内ほどあからさまに嫌がっている者はいない。だから少し苦笑してしまった。



「あっ!良真さんっ!」



すると、他の者までこちらに視線を向けてきた。


そして深く一礼するとまた持ち場に戻って行った。



「進んでる?」


「はいっ!」


「なら良かった」


「はいっ!あ、そう言えば,あの女はどうします?」


「あの女?」


「はいっ!えっと…羽田由梨(はねだゆり)っていう女ですっ!」


「あー。宮内、あいつのこと…抱きたい?」


「い、嫌ですよっ!」


「だよねー。じゃ、あの捕まえたおっさんらのとこ、とりあえず行こ」


「はいっ!」

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