第30話

そうして流れた1日。


帰りのHLが終わってからもついてくる数人のクラスメイトに少しうんざりしながらも昇降口へと向かった。



「…ゆず先輩。行くよ」


「ぅわっ!?」



周りいた人などお構いなしに私の腕を引っ張る彼。



「ほら、早く靴履いてください」


「わ、わかったから急かさないで」



早くと言っているその顔にそう言い、私はできるだけ早く靴に履き替えた。



そうすれば、朝降りたところに車が停まっていた。


朝のように助手席にいた人は後部座席の扉を開いてくれた。



「おかえりなさいませ」


「うん」


「あ、ありがとうございます」



そして私たちが乗り少し時間が経った後、運転手の方が車を走らせた。

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