第21話

学校のそばに車がつき、私たちは車から降りた。



「それではまた帰りに失礼致します」


「は,はい。ありがとうございましため


「いえ、では、失礼致します」



車を送り出して、私は良真の隣を歩き始めた。


「ね、ゆず先輩」


「なに?」


「僕が把握してない男と仲良くするのは違反ですからね」


「…それ、かなり無理じゃない?」


「頑張ってください」


「いやいやいやいや、無茶だよ?」


「んー、じゃあ,これ持っておいてくださいよ」


「なに?これ」



彼に手渡されたのは茶色のピン留め。



「これ、つけといて」


「まぁ,いいけど」


「うん、それじゃあ、またね」


「あ、うん」



そうして彼とは分かれ、お互いのクラスに向かった、

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