第12話

「良真くんっ!おかえり!これから私とティーパーティでもしましょ?…って、あんた誰?汚い虫は、出て行ってよ」



私を見るなりそんなことを言う彼女。先程までの甘くて可愛らしい口調はどこに行ったのだろうと思うくらいだ。


私はどうしていいのかわからず、どういうことですか?なんて聞こうとすると私よりも先に彼が話し始めた。



「おや…家政婦さん。大きなゴミが残ってるよ?片付けてくれる?」



なんていうから私のこと?なんて思っていればそれは違かったようで。



「はっ!?ちょっと!?」



両手を後ろで拘束され地面に這いつくばるように制されたのは先ほど奥から出てきた彼女。


家政婦さんも十分な怖いくらいの能力があるようだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る