第6話

「早く鞄とってきてください」


「う、わ、わかったよ」



もう諦めて、着いていくことにした。



「さ、行きますよ」



と言って初めに連れて行かれたのは美容室。



「えっ?」


「先輩。せっかく可愛いのに髪型が勿体無いですよ」


「え、そうかな」



と言う私の髪型は腰くらいまである長い黒髪。



「なりたい髪型とかってあったりしますか?うちの高校髪色とかも自由だし、できることは幅広いですけど」


「え、いや、特には…」


「じゃあ僕が決めてもいいですか?」



と目を輝かせて言うから断ることができなかった。



「べ、別にいいけど…」


「じゃあ、店長。これで」



私には見えないけれど、どうやら雑誌を店長さんに見せているようだ。


そしてここはどうやら彼がよく来るらしい。

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