第3話

「あんたの断り方が悪いんでしょ!」


「んー、そうかなあ?」


「そうよ!」


「…なんで君にわかるの?」


「鯖で聞いてたからよ!」


「え、人の告白鯖で聞くの?気持ち悪い性格してるね」


「そういうところもむかつくわよ!」


「はぁ。うるさいんだけど。僕今から用事あるし」



とてもど直球に話す人だな、なんて1人で思っていた。



「愛海に謝ってから帰ってよ!」


「…じゃあ聞くけど、僕の告白のなにがいけなかったの?」


「あんた…自分でなんて言って断ったか覚えてるの?」


「覚えてるよ?“僕は、君の名前も知らなければ話したこともないよね?悪いけど、好きじゃないから付き合わないよ”でしょ?」


「それよ…それ……。本気で言ってるの?あんた、愛海とたくさん話したじゃない!」


「話した?どこが?」


「……もういい!」



と言って片手に持っていたオレンジジュースの缶を彼に投げつけようとしていた。


流石にまずいと思い、反射的に動いてしまった私の身体…。



「はっ!?なにすんの!?」


「そ、れはこっちのセリフです!そんなの当たったら危ないですよ!」


「どいつもこいつも……もういい!帰る!」


「ぅわっ!?」



いきなり振り払われた私はバランスを崩して地面に尻餅をついた。

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