第10話

少しだけ悶(もだ)あるような顔を見せる真綾さん。


でも少し経てばその痛みもなくなったのか、少し涙目になっているように見えた。


「あ、の、真綾ちゃん、また何かあれば言ってね、、、?」


里奈さんは少し怯えているような表情を見せながら真綾さんに声をかける


真綾さんは確かにクラスの中ではリーダー的存在に近いかもしれないが、そう怯えるものでもないと私は思ってしまう


能力的にも2人に大きさの差はあまりないように見える。まぁ、私には関係ないか、、、


関係のないことに首を突っ込むのはやめなさいと、夕優が前に言っていた


「ありがとう、佐々木さん」


真綾さんは俯(うつむ)いたまま答えた


そして朝のSHRが始まったーーー

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る