第4話 雨降って地固まる

宇宙と壮絶な言い合いをした日から2週間が経った…。


凛子はあの夜帰って…

何日もちゃんと寝れてなかったので、

かなり疲れ果てていたのだろう…。


いつ…眠りについたのか?

分からないぐらい爆睡していた…。


朝起きたら…久しぶりにスッキリしていた。

しかし…宇宙に本心とは言え…

かなり強めの言葉を言い過ぎたなぁ…とは反省はしていた。



でも不思議と後悔は、していなかった。あの時の凛子は…

もう精神的にも限界で…いい人では居られなかった。

って言うより…

いい人で居る必要もないと思ったからだ。


凛子の中で宇宙に、合わせすぎている自分に、

気づく事も出来たし、凛子だって人間だもの…

度を超すことをされたら豹変もするわ!と思った。


自分のことを責めるのではなく、

ありのままの感情等を、受け止める凛子で居たいと…

最近は思い始めて居たのだった。



ー宇宙は

どうしているんだろう…ー


いつも何があっても、凛子は1日に最低でも、

一度は宇宙に語りかける。



一方…宇宙の方は、あの口論の後…

無言で帰って行った凛ちゃんの事を、

全く何とも思っていない訳ではなかった。


しかし、あの瞬間は、本能的に自分守りに、

入った為に凛ちゃんに攻撃的な、

言い方をしたが…寝る前にゆっくり

振り返ってみたら余程…

宇宙の事を、心配して心を痛めて

くれていたんだなぁ…と思ったのだった。



なんとも…性格上、

感情コントロールができない

自分とは言え…もう少しぐらいは冷静さも、

持ち合わせないとな…とは思っていた。


でも…あまりの凛ちゃんの

豹変ぶりに…女特有の…執拗さを感じて…。

少し…時間を空けたいな…とは思った宇宙ではあった。


今回…肺炎になった事で…ヘビースモーカーだった

宇宙も…さすがに…タバコをやめようと決意しようと、

タバコを禁煙する事を始めたのだった…。


だがしかし…タバコというのは一種の依存症でも、

あったようで…禁断症状として…

物寂しさというものを物凄く感じるようになったのだった。


今までに感じた事のない…

寂しさが宇宙の心をおそったのだった。



ー凛ちゃんに会いたいー



宇宙は凛ちゃんにlineをした。


『凛ちゃん

 お久しぶりです。

 今は、こないだの肺炎に

 なった事で、

 タバコを禁煙しています』


『まだ怒ってるかな?』



凛子の方からメッセージを送るのはなかなか勇気が、

出せなかったので、宇宙からlineをくれて嬉しかった。


凛子:

『宇宙〜lineをくれてありがとう。』


『正直…私の方からは、なかなか勇気が出せなくて…

送れなかったから。』


宇宙は凛ちゃんと同じ気持ちなんだと思うと、

めちゃくちゃ嬉しかった。


宇宙がまた

『仲良くしてくれる?』ってlineに書いてきてくれたので…

凛子は『ほっと…』したのはあった。


じゃあおやすみ〜

って穏やかにlineを終えて

久しぶりに、安心して凛子は眠りについたのだった。


とっても気持ちいい目覚めの朝…

宇宙におはようってメッセージを送ろうとしたら…

スマホーが真っ黒な画面で

うんともすんとも…反応しないのだった。


えっ???これ壊れたーって事?やばいヤバイ…

なんとかしなきゃ…でも…

まだ携帯ショップは開いてない時間帯…

凛子はソワソワしてどうしょう〜ってパニクっていた。


やっと開店の時間になったので、来店すると…

予約が沢山入っているので…午後になります…

って言われて…呆然とした。



ー宇宙からlineが

来てなきゃいいんだけど…ー


それが一番…気がかりだった…


結局…新しく買い替えなきゃ

ならなくなって…余計に時間が、

かかってしまったのだ…

もう外は真っ暗になっていた。



急いで…宇宙にlineしなきゃ…とlineをしようとしたら…

宇宙から電話がかかってきた。


『凛ちゃぁ〜ん。

あ~やっと繋がったよぉ〜うぇ〜ん…。』 

宇宙は半泣きしていた。



『凛子も、ごめんね、ごめんね。あのね、

何から話したら…スマホーがね…

朝起きたら…壊れてて…もうどうしょうか…

と思ったん…うぇ〜ん…。』


2人とも気持ちが落ち着くまでこんな調子だった。

すると…宇宙が、こないだ僕が肺炎になって、

6日間近く…音信不通だった時の

凛ちゃんの不安で苦しかった気持ちが今、わかったよ…。


僕なんか…経った半日程度のことだったのに…気が変に

なりそうだったもん。

本当にあの時はごめんね…と

宇宙は謝ってくれた。


凛子もまた宇宙は、自分が同じ様な事を体感すると、

理解してくれるんだなぁって事に、

気付くことが出来たのだ。


宇宙の素晴らしい所は、感情をぶつけた後で、

反省してくれたりして、

素直に良くなかった所はごめんねって、

謝ってくれる所だとまた思った凛子であった。


電話を切る前に、宇宙が意味深な話をしていた。


それは、なんか来年は…僕は飛躍するから!!見てて〜。


凛子は宇宙が何をやろうとしているのか?

分からないが…

宇宙の口ぶりを感じていると…

宇宙の潜在的な意識の中で何やら…

チャレンジしてみたくなっているんだなぁ〜とは感じたので。


うん!凛子も楽しみ〜!!

って宇宙にエールを送ったのだった。


宇宙はほんと出逢った頃から、

いろんな意味で凛子に『感動』を、

与えてくれる人である。


こんなに心をしょっちゅう揺さぶってきた、

男性が居ただろうか…。


宇宙と出逢って、どんどん二人だけのかけがえのない想い出が、

増えている事が凛子は嬉しかった。


これからも宇宙とゆっくり

色んな種類の歴史を

築いて行きたいと思った。


魂のふたごちゃんの宇宙〜

だいすき〜

これからも末永〜く宜しくです。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る