第2話







それは……

なんら変わらない日々のやりとり。

穏やかで、平穏で、あたたかくて

ただひとつ、うっさいこととは…

未満で良いわっ! !

ってこと


なんてったって、私達は恋人?

「未満です!」


今日は、

家に還りたくない姫様と

家に帰らせたい土属性アキドの

可愛い戦いだ☆º





―アビリティ学園―


「さぁー…姫様ぁ、今日こそ、か・え・り・ま・す・よ…!」


「ひ、ひえぇーっ ! アキドの、オニーっ!(涙)」


風の忍vs自然界の♀主


姫様はアビリティ学園に居候中 !

家に帰ってしまったら…パパとママに

隔離されちゃうもんっ

何故「姫は私達の宝よ」=良い子だからその神力を使っちゃダメよ、危ないから !


…なのである(涙)


「姫様、帰らないと手裏剣の標本にしてさしあげますよ。」


「いーやーだぁーっ(涙) 忍びすぎ ! ヘンタイー!?うーっ(涙)」





だって、家に帰ったら媛専勉強させられるんだもんっ

私は自由がいいのっ !

自分の将来の夢くらい、自分で決めますぅッ !

って、思うワケよっ


「では僕が見受けますよ?」

「えーっ!?アキドが勉強教えるのぉ!?」


さっきらうるさいこの男ッ子忍者は

アキドって言う名前の男忍者でね、

通称、自然界の土 なのである。


土属性のガーディアンってこと !

そう………私のこと守ってくれるヒトなんだよっ☆º(恥)




「さぁ姫様 Let's Try!」


「いーやーっ!!」



こうなれば…!

姫様は目を光らせた。

なんとアキドのデコにデコを

ぶっけた ! ゴン☆º


「逃げるが勝ち!」


しかし…!


「甘い。」


アキドくんは姫様の足に足を引っ掻けて

カクンッと状態を崩させた身体を引き寄せ受け止めたのだ。


「つかまえました、よ?」

「あぅぅ…(涙)」

手足のリーチに敵うわけないじゃないっアキドのひきょーものー !

「姫様…!」


えっ!? うわあっ…!?


(ドタンッ)


「いったー!ずっこけたぁっ」

「大丈夫ですか、姫様?」

「アキラが仕掛けたのでしょうが!?もうっ、やーんっ !」


その刹那、目と目がバチッと合う !


「…っ!」

「……!!」


近――――――……


「アキドくん…」

「…!!!姫様おちついて」


際どい…!!

私達(このふたり)なにやってんの!?ねぇ!?(焦)


「…これは…コミカルなナンセンスコメディアンよ…」

「なりません姫様…」

(ほんとなにやってんだこのふたり!?)


アキドが、なりません姫様と言いつつも

姫様のネクタイに、手を掛けた。

その時…!




¨ド カ アッ¨




5秒前乱入者登場 !






「よぅ、てめーらやってんなぁ?」




キメラの登場だ。

キメラが壁をブっ壊して助けに来たぞっ !



「キ、キメラ !?」

「…むっ、侵入者か。」


「…ここは学園だぜ?」


バキボキと拳を鳴らすキメラ。

VS

シャキリと身構えるアキドくん。



「…。出たねキメラくん ! 僕の拐いの術をとめないでくれたまへ。

¨砂土羅の術 ¨」


ドロン


土砂の嵐がキメラを襲う。


「その砂土羅の術。いつかの倍返しな。」



ニヒルに黒く笑う黄金の瞳。

キメラは火弾の爆発を繰り出し

土砂の塊を打ち消した、

本来、火と土の相性とは、土が火をのし掛かれば消えてしまうもの。

全てはイメージです。

それもまた、先駆者からの受け入りなのだ。


キメラは、フッ……と苦笑うと言わせてもらう姿勢を睨み訊かせた。

「キメラなりに、格言を言わせてもらうぜ。」




作者の世界観には何しろ変てこな格言がセットでついてくる。

キメラが代わって、伝えました。




「なぜ、この作者はひとつの物語に隠したメッセージを挿入するのか。

なんでもいいからメッセージを伝えたいだけだとよ。

¨物語に必ず伝えたい事柄を備える。¨

愛だ!!!

しかしそのラブは小さい。故に勇気が勝る故にそれは果たして愛と言える想いなのだろうか。

すると、作者は伝う。

¨自分に取り柄が無いんだとよ¨

インチキとか適当な事抜かすのは恐しい事だろう、人間として?

だから、そこの部位は唸り唸り考えて繰り出す。

頭よか、心だ。奴は頭が真っ白だ。心を使うしかねぇ。

つまり、悦に聞こえるかもしれないが本当に歓喜に満ち溢れていると。

読者の方は勇者だと。故にこの作者は臆病者だと。――――…………ってよ。」


い、以上だそうです――――――――。





「――――だと言う事だ。」


「「歓喜のメッセージ作者らしくて

初々しい」」




3人は冷静さを取り戻しました。




「てかこれっ、本当に童話!?」

童話にしちゃマセてるねと姫様。


「孤高を感じる。」

我が道を行く作者に対しアキドは宥める。


「フッ……マセ童話が。」

浅く笑うクールなキメラ。


「この作者って未満言うけどギリギリライン好きだねぇ。」

姫様は温和に言う。


「僕たちってギリギリ?」

優しく照笑のアキド。





3人は自覚した。正に…

「「「閃光関係」」」

なのであります。





この物語は、童話の破綻をギリギリで抑えた、ちょっと恋模様を想像しました。

静まることがないのが自分達の伝えたい心。

この世界観も、永遠に心の四隅に、思いつづけることになるでしょう。


さぁ、帰ろう☆º





「「「私は帰りませーんっ!(涙)」」」


「本当、姫様はご面倒がかかる。しかしそれが愛らしくてだね姫様。」

「―――……フッ。同意。」


終わり

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未満恋姫ピュアレイド 時ノ砂まどか @magic-0405

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