並行宇宙観測所

NiceWell

第1話

僕らが生きている世界は

きっと言葉だけでは語れず

感動という形で、心にしまいこまれた

未知の宝があるだろう


それはきっと幼心に覚えた

秘策であり

またしても衝動を昂ぶらせるだろ


いづれ君がいればと

どこか空に放った

あの未来と


ここにある感動は

きっと涙よりも純粋で


本当に芯からほのめいているのだろう


このメラメラを

この精彩を


ただふつくしいと

とらえる

そのいつかの荒野と

いつかの調べに


ただ宇宙は観測される


これがもしや奇跡であれば

そこに私は一人より二人を記すだろう


この宇宙で見るのは

空にある赤


そしてあの青に透過する

RAYではなかろうか


極星について

それはきっとあなたを語り


そしてまたきっと大きな

そのありがとうに、


僕もまた、栞を挟むだろう



ただいつまでも強く、そのかけがえのない

声を大切にしてほしい


それがあなたの言ったことだと

思う、

それほどに、この宇宙に君の声が溢れている


僕もまた、いつか


そこへ行けるのなら


それはそこへ、


君はまた遠くへ、


と、そんな、途方もない数え星になり

またたく星座のように


ただ追いつけない灯火に揺れるのだろう


ただそれでも観測しているのは


きっとそこに僕がいて、


君が笑う

星が見えたからだ


だからいつか、

ありがとうを、


ただそれだけをRAY星に告ぐ


それがきっと僕の宇宙を彩る君だから


ありがとう。


真月星


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