第20話

相変わらず、馬鹿でかい会社だ。



中に入ると佐藤さんが待っていた。



軽く頭をさげてそちらに向かう。



「おはようございます。」


「おはようございます。黎弍様。


では、案内させていただきます。」



この人は俺のこと嫌いなんだろうな



「佐藤さん。会社では、俺に一般社員として接してください。社長秘書であるあなたが、俺に敬語なんか使う必要はありません。逆に怪しまれるので。」



実際、周りからは注目を浴びている。



それに、俺なんかの下につくなんてあんたのプライドが許さないのだろう

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