第7章

変化

第1話

***



「お前ら、分かったんだろうな?

舐めたマネしてんじゃねえよ。」



数人の男たちが地面に横たわっている



湿っぽさとカビ臭さが漂う倉庫



その周囲には、ガラの悪い男たちが睨みを効かせながらある一点を見つめている



「俺らがトップだ。

族なんてぶっ潰せ。手当たり次第にぶっ殺せ。

この街を俺らへの恐怖で埋め尽くしてやる。」



喧騒の中、その中心にいる男が叫ぶ



所々で起きていた喧嘩はいつ間にか収まりその男に視線が集まる




「いいか、棗飛鳥、その他仲間を捕まえてこい。

見つけた奴は、10万ずつやる。

好きに暴れやがれ!!」



支離死滅な言動だか、その言葉に周囲は歓声をあげる



「やってやんぞ!」



「俺がぶっ殺す!」



「やってるやるよ。」



目をギラつかせ、殺気立つ男たち



鉄パイプを振り回したり、ナイフ片手に叫ぶ



その男たちは、ド派手な頭、身体には刺青が入っている男たちもいる



いわゆる、不良と呼ばれる男たち



ざっと見ただけで100人は居るだろう



そんな男たちが狙うのはたった1人の男とその仲間



港近くにある倉庫には男たちの歓声は夜中中、響いていた

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