第二章 Re:Call

第18話

第二章 Re:Call




くっっっそぅぅう!!!



初めて紅と邂逅したあとのこと。

ずっと逃げられ続けている。


そりゃあもう、スタコラさっさっさ〜という表現が近い。


僕だってストーカーのごとく付き纏っているわけではない。

だってきもいじゃん。

ストーカーとか(笑)。



偶然の邂逅かいこうはそんなに多いわけではない。

しかし、月に一回くらいはバッタリ出会っていた。



邂逅2回目。


「あっ」

「…………」


3回目


「あぁ!べに、……あ」

「…………」


4回目


「今度こそ!ろ、」

「…………」




これである。

無言で立ち去って行くのだ。

しれっと。



初邂逅の時だって、タバコを吸い終わったと思ったら無言で去っていった。

どこに行くのかと途中までついていったが、いつの間にかまかれていた。


悔しい。




街で邂逅した3回だって、僕は仕事でルナ本部から出ていた時だった。


無言で立ち去っていく紅と、

仕事だからと隊員に引きずられていく僕。


どんどん離れる距離。


控えめに言って、酷すぎる。

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