届くことないラブレター

琴星ルイ

第1話 こいのはな 

9月15日

具合が悪くて倒れそうな私を心配して、助けてくれてくれてありがとう。

年上でしっかりしなきゃと思ってた私に「頑張りすぎなくていいよ」って言ってくれてすごく嬉しかったです。

女の子扱いなんてされた事なかったから凄く簡単に好きになっちゃいました。

でもあなたには彼女がいる事知ってます。邪魔はしません。ただ忘れられるまでは好きでいることを許してください。


11月23日

今頃彼女の誕生日を仲良く祝っている頃でしょうか?

一途に彼女を思って大切にしてるあなたがやっぱり好きです。

でも叶うなら、私の事を1人の女として見れないのなら冷たく突き放してください。優しくしないで、いっそ嫌いにさせてください。

でもあなたは優しいから私に優しくするのでしょうね。だから私はあなたから逃げられない。


12月22日

私の気持ちを分かっているんですか?伝わってしまっているのですか?

この前あなたが連れて行ってくれた2人きりの夜のドライブ、私の知らない世界はどこも輝いていました。

あの日あなたが落とした優しい口付けの理由は何ですか?ただの遊びですか?

彼女を一途に思う発言をしながら、私の指を絡め取って歩くあなたの気持ちが私には分からない。

彼女へ申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、嬉しさは抑えられない弱い私でごめんなさい。

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