メルの日記~世界の歩き方ガイドを手に入れたので愉しく生きることにしました~
ぜぅ
0章~セレス天界~
000-Ⅰプロローグ
――――――――――――
地球歴-22xx年7月28日
気温36℃-晴天
セレス天界-夜空庭園
――――――――――――
「初めまして!!我は時の女神クロノr―――」
『
時の女神と名乗る
◇
ごきげんよう新米
まずは君と出会えたことに感謝しています。軽い状況説明をしておきましょう。
時の女神『クロノルン』と名乗る人に「おめでとうございます!あなたは
筆者である
そしてきっと同じだろうけれど
そして酷く落胆していたこともね。
それなのに女神の奴は無邪気にそして私達を祝福するかのように
結局女神とか神様って言われる世界の管理者の方々は人間の感性が欠如しているから私達みたいに苦しくてどうしようもなくて人生を諦めしかたなく死んだと言う気持ちを理解する事は生物学上不可能だから慰めて貰える事は期待しても意味ないとも言えるわね。
おっと話が少しズレてしまいましたわ。
◇
突然のことに呆然と飛行物体を眺めていた僕の目の前に机と椅子と真っ白な壁のようなものが現れて見知らぬ女性が映し出され飛行物体と同じ声が語り始めた。
『君も知らなかったと思うけど実はこの世界には101の世界があって世界の均衡を陰ながら整える
「100回の転生をした後はどうなるんですか」
「そうね神格化するかこのメルの様に消滅するかの二択ね神格化する人は稀だから消滅するものだと思って大丈夫だわさ」
この映像は録画だったようで僕の質問には答えてくれなかったが横にいた女神とやらが映像を一度止めてわざわざ教えてくれた。
「じゃ再生するわ」
『選出基準はいくつかあるんだけれどきっと君も心当たりあるんじゃないかな??地球生まれの
1,選定が始まった瞬間から見て1人目の自殺者であること。
2,これまで生きてきた人生で悔い改めたいもしくはやり直したいと願っていた者。
3,世界の枷にならない者。
4,何度も自殺を試みた者。
これらすべてを満たした者が選ばれる事になっているのだから私と同じく君はきっと1度目のどんな事があったのか
第二の人生とも言える
また、死にたいと懇願するような事が起こるかもしれないけれど面白いモノを沢山見れる上に前の人生では出来ないような事を経験出来る尚且つそれはきっと愉しいよその為に
これからの人生達が幸福である為に…
これから君は女神と一度話をした後に1つ目の世界に跳ぶことになる。
そうしたら私を…『メル』を呼んで?そして1度この日記を読んでほしい。
きっと君の力になるわ。』
選定条件…確かに当てはまっているかもしれない。
少し受け入れられない現実と救われたような感覚になった。
『あ!!能力選びは慎重に何かに特化しすぎない様にね!!
君が地球で後悔した事とかやり直したい事をそっくりそのままやり直すことが出来る訳では無いから何とも言えない気持ちかもしれないけれど君に幸があらんことを――――』
長々と語った
「地球の
毎回心がないとか馬鹿にしてくる性根が曲がったやつでもあるワケ!!」と言う女神様は馬鹿にされたと言いつつ誇らしげではあるが悔しいのか地団太を踏んでいる。
この女神様…どう見ても子供の背格好をしているからイヤイヤ期の子みたいなんだよなぁ…
「ねぇ!!あんたの心を読むなんて女神たる我には造作もない事なんだから子供みたいって思っているのバレてるわよ??」
……マジかよ平常心だ。また心を読まれてしまう前に話を逸らそう!!
「あの…メ、メル(?)が最後に言っていた女神様とのお話ってなんですか??」
「そうねぇ~」と女神様は少し考え口を開いた。
「
そして、仕事の報酬として1世界に1つ地球で言う異能力を手に入れることが可能になっているわそれを今から一つ目のスキル選択をしてもらうことがお話ね。」
スキル選択か…まるでゲームのキャラにでもなった気分だ。
「で、どんなスキルがあるんですか??」
「最初はこの中から選択可能よ!」
女神が指を回した瞬間目の前にいかにもゲームにありそうなウィンドウが現れた。
いや、変な物体が飛び回って喋るしスキルとかもあるんだゲームチックな要素くらいもっとあってもおかしくないよなと思いながら選択可能なスキル一覧に目を通した。
「ショ…ショボい…」
あ、口が滑っt―「あんったね~まだ一個目の世界でまともに仕事してくれるか分からない小僧なんかに大層なスキルなんて渡せる訳ないでしょ!!スキルの付与は例え神でも代償があるんだから!!」と言って女神様は勢いよく僕を扇子の様なもので叩いた。
「と、とりあえずこの〚六感強化Ⅱ〛をください」
自覚は無かったが元々、僕はⅠを持っているらしいからそれをレベル上げたら面白そうだ。
六感強化の説明欄に六感は霊感・魔力感知・気配察知まであるらしい。
何かと応用の効くスキルっぽい。
女神は僕の考えを読み取ったのか思ったより先が見えてる子が来たぞ…とつぶやいていた。
「あんたは地球からの
そう言って女神が手を振った瞬間辺りが暗闇に覆われた。
お決まりなら転生先の世界の説明とかしてくれるんじゃないの!?
他にも聞きたいことがあったが目の前が真っ暗になってしまった。
あの女神の仕事が適当なのかはたまた
いや…待てよ…
‘‘流れに身を任せなさいあんたの人生に幸があらんことを―――”
頭の中に語りかけそう言う女神の幼い声音を聞いた途端襲われ眠気に抗うことなく僕は目を閉じることにした。
メルと僕の物語の幕が上がった――――
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