おつとめオーク肉・格安ロングソード・ジェネリックポーションは当たり前！『節約家』のジョブゲットして挑む現代ダンジョン！

第1話 絶賛失業中

俺の名前は志方騎士（しかたないと）。

ナイトって呼んでくれ。

苗字と合わさると意味不明な感じが強いから、決してフルネームでは呼ばないように…！

て、訳で絶賛失業中。

前から企業買収で、何十人規模でリストラされるって噂はあったが、まさか自分がそれに入っているとは…

まぁ、入るのかな…

とにかく失業した俺は新しい職を探さなくちゃならない訳だが…

うーん…

事務職でぬくぬくとやってきた俺にできる職業などあるのだろうか？

同じ事務職に転職したいが…

狭き門だし、前の会社に4年勤めて資格すらろくに取ってない。

日々コピー取りや、シール貼り。

ダメだ…

こんなんじゃ、誰も雇ってくれない…！

俺は公園のベンチに座って求人票に×マークを付けていった。

◯があれば良いのだが…

何しろ、高校卒業でろくな資格を持ってない俺には、あまり良い求人は無かった。

そんな中、1ページを大きく占める求人がある。

それは、ダンジョンダイバーの求人だ。

ここ、東京の中心部には、10年前からダンジョンが現れた。

その魅力的なダンジョン資源に政府は目をつけ、ダンジョン配信などでも儲けているらしい。

俺は、うーーーーん…と考えた。

ダンジョンダイバーかぁ…？

確かに儲けられればかなりの給与になるらしいが…

何せ、ダンジョンダイバーが1番重要視するのは、ジ（・）ョ（・）ブ（・）だ。

ジョブとは、つまり職業の事で、例えば魔法剣士とか、討伐者とか、炎の守護者とか、そういうのだ。

この職業を良いものを引き当てられるか？、でその後の収入だの活躍だのが変わってくるのだ。

うーーーーん…

説明だけ、聞きに行ってみようかな…？

そうだよな、説明だけならタダだし！

俺はダンジョンダイバーのページに◯を付けて説明を聞きに行く事にした。