第5話
「筆おろしの儀も無事終わったし、後は保護局の人との面談ね」
「保護局の人との面談?」
「そう。精子鑑定結果が出た後に、保護局の人が来て精子レベルを聞いたり今後の保護レベルの要請したりするのよ」
「なんだかわからないけど、その時は母さんも一緒に聞いてくれるんだろ」
「そうよ。安心して」
いろいろと疲れた俺は夕食まで寝ることにした。
夕食が来たと起こされ食べる。母も一緒だ。しかし、母のメニューはかつ丼である。さっきはあんぱん一つだったのに…その食べっぷりを見てると
「なんでそんなに見てるの?恥ずかしいでしょう」
「昼と食べっぷりが違うからさ」
「それはそうよ。さっき凄いの体験したから元気になって、体力もつけないとでしょう」
「あはは、そうなんだね」渇いた笑いでしか返せなかった。
一年後に故人になった元世を考えると元気なのは喜ばしいことだ。
ただ理由に納得いかん。親子だぞ。
俺の思案顔で察したのか
「たかちゃん、親子でも姉弟でもスケベするのよ。
だって只でさえ嫌悪感を感じる男性だもの、女性に慣れておかないと子作りできないものなのよ」
地獄は続くのか…
「あのさ、ばあちゃんや叔母さんはしなくてもいいんだよね…」
「そうよ。家はおばあちゃんと一緒に暮らしてないからね。
基本同居家族で慣れてもらうのよ」
と、いう事は俺は姉ともするしかないのか。元世の兄が嫌いだったから心配だ。
性別違うから、あのまんまということはないだろう。きっと無い。
ただでさえ味気ない病院食なのに、憂鬱な気分になったから食べた気がしなかった。
俺はこの世界で流されて生きていくしかないのか。俺の意思は認められるのか。
心が休まる時間はあるのか。過酷な実験をしやがって。
他の異世界もののように魔獣と戦うよりいいかもしれない。
生き物を殺すなんて、きっと殺す前に殺される自信がある。
それに比べれば母で息子起ったからこっちの方がいい。最悪死にはしない。
あ~おかしくなる。お気楽になるんだ俺!なるようにしかならん。
あの存在は今もデータ取って笑ってるのだろう。
いいさ、息子で解決できるなら、生きてる方がずっといい。
目指せお気楽息子君だ。
あ~疲れた。母が帰った後、すぐ寝たよ。
夜中に起きてしまった。早寝だったからな。
個室内のトイレに行く。出たところで体調確認なのか看護婦さんとバッタリ。
「おトイレの後は清掃が必要ですのでお声かけ下さい。
今、清掃しますのでベットに腰掛けていただけますか」
「いや、大丈夫です。いつもそのままですから」
「そんなはずは…お宝は綺麗にしておくものですので、ご協力をお願いします」
俺の意思は通らないんだな。うなだれるように、パンツを下す。
部屋が明るくなった。
「ヒャァッ。見事です。少し冷たいですけど我慢してください。失礼します」
そんなやさしく丁寧に拭くなよ。あと息かけるなよ。反応しちゃうだろ。
「あっ あっ 大きく 見事さんがさらにご立派に!も、もしかして私でこうなったのですか…」
まあ確かに貴女に拭かれてなりました。でも生理現象です。
「初めて勃起様に出会えて嬉しいです。
それもご立派様 理性が…… キレイになりましたので、生で生で一回触らせてもらえませんか」
これもお気楽息子を目指す試練なのか。
「そんなに触りたいですか」
「それはもう。一生の記念になります。
ちょっとだけ。ちょっとでいいです。後生ですから」
はぁ。考えるのがめんどくさい。
「いいですよ。その代わり気持ちよくしてください」
「ありがとうございます。誠心誠意努めさせて頂きます」
俺はベットに横になった。看護婦さんは俺の横に腰掛けハァハァ言ってる。
ツンツンしてる。
「あのぉ、それは気持ちよくならないです。
手と口なら、どっちが得意 いや得意なわけないですよね。
触って、舐めてもらって、おせっせ?スケベ?しませんか」
「それは本スケベまで… ですか」
「本スケベがなにかわからないですが、俺が射精だすまでです」
「後で慰謝料の話とかでませんか」
「でませんから脱いでください」
「は、はいただいま」
慌てて脱ぎだすもなかなか脱げない。
「おっぱいがでてればいいです。見せて下さい」
なんとかはだけだす。
「ショーツも脱いで」
「俺に跨って下さい。逆です。足の方に頭を向けて。触っていいですよ」
触りたいのに、俺の攻めで触れなくなってる。
「あおむけで寝て下さい」
一つになる。凄い乱れようだ。
その姿とキツさにすぐ負けた。
「幸せですぅ」
それは良かったです。ごちそうさま。
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