嘘か真か
人間は言語を持ってしまったがばかりに、ずる賢くなってしまった。
行動だけで語れていた原始時代には、真っ直ぐな姿しかなかっただろう。
脳が口と直結してからというものの、人々は平気で周囲を騙すようになってしまった。
「まさかあの人が」
「こんなことする人じゃなかったのに」
そう口にする人は、本当に思っているのだろうか。本当にその人のことを見られているのだろうか。
口から発せられる嘘を鵜呑みにし、嘘の海に溺れてしまっているだけではないだろうか。
何を隠そうこの私は、嘘の海に溺れ、真実を見失ってしまった。人は嘘つき。平気で嘘を吐く。
嘘か真か。
その真実を知るには、聴覚を閉ざし視覚のみに頼ることだ。
目で見たものだけを並べれば、あの人は確かに最低な人だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます