セリス=シェール編(P1~

第1話

シドの手によりセリスは魔力を入手した。自分の体が心なしか温かく感じる。まだ幼少のセリスは‘魔法を使える’という実感がわかない。両手をジッと見入ったまま、数分の時が流れた。――セリスは背後に気配を感じた。振り向くと、自分と同じ年ぐらいの少女だろうか?淡いグリーンの髪を束ねた少女がいた。少女の瞳は、まるで魂が抜けた様に、虚ろな瞳であった。頭には妖しげな光を放つ輪をはめている。――それが、彼女と初めての出会いであった。

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